2011年6月26日日曜日

怪奇!留守中に俺の部屋に誰かが忍び込んでいる!

実は、ここ一年ほど俺をずっと悩ませていることがある。
それは、俺が外出して帰ると必ずと言っていいほど"誰か"の痕跡があるんだ。

とはいえ、目に見える証拠を残さないのは流石といったところか。

しかし確実にその"誰か"は俺の部屋に侵入している。
今日もそうだった。
オートロックのマンションの鍵を開けて部屋に入ると、"誰か"の臭いがする。
その臭いが"誰か"の侵入を物語る確たる証拠だ。
俺の部屋なのに俺じゃない"誰か"の不愉快な臭いがするんだ。

臭いから割り出せる犯人像は、初老の男といったところだろうか。
丁寧に痕跡を消しているつもりだろうが、オッサン独特の不愉快な臭いは消し切れていない。

そいつはクローゼットの中の俺の服を勝手に着ているようで、服からもそいつの臭いがする。
特に寝具は顕著だ。どうやら俺の不在時にベッドで寝ているのだろう。
枕などは1週間もすればそのオッサンの匂いが染み付いてしまい、洗わざるを得ない。
まったく虫酸が走る。

休日で一日家に居てもお構いなしだ。
就寝中に忍び込んでいるようで、朝起きると部屋中がその"誰か"のおっさん臭が充満して最悪の目覚めだ。

いつか捕まえて警察に突き出してやる。いやしかし、これだけ臭い以外の痕跡を消すとは、生きているものじゃないのかも知れない……。


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